体育館入場前の6年生。リラックスしているように見えますが、心の中では緊張していることでしょう。小学校生活最後の学年発表会(学芸会)です。
「これまで練習してきたことを、全部出していこう。」という先生方のエールが贈られました。 体育館に入場します。
<器楽『ミックスナッツ』>
「休み時間にも練習をがんばってきました。」
児童観覧日に観覧した5年生から「さすが6年生」というメッセージをもらった演奏です。
とても難しそうな演奏から始まります。どこのパートにも難しい部分があるそうです。
それをやりきった6年生。さすがです。
授業だけでなく、休み時間や放課後にも自主的に集まって練習していたそうです。
あきらめずに、最後までやりきった6年生。その根気・意欲・姿は、小泉小学校の伝統の一つではないでしょうか。今日の『ミックスナッツ』のすばらしい演奏が、今年の6年生の代名詞となり、忘れられない曲となっていきます。
会場の保護者の皆さんにも、演奏に込めた思いが伝わったと思います。
「ありがとうございました。」
<劇『ヒロシマに一番電車が走った』>
「○○さんの、お母さんだ! お父さんだ!」
まもなくスタートです。
「小泉タイム(総合的な学習の時間)に学習したことを元に、自分たちでセリフを考えたところがあります。」~家政女学校の場面~
「起立、礼。」
「ありがとうございました。」
「女学生が運転士を務めていた理由。それは、成人男性が戦地へ行ってしまったから。町にいる男の人は、子どもとお年寄り、そして体の不自由な人。子どもであっても、お国のために働くことは当然のことでした。」
「お嬢さんたち、話に花が咲くのもわかりますが、お仕事もお願いしますよ。今日も笑顔で、頼みますよ。」
「さて、と。私はこれから電車に乗らないと。」
「お嬢さんたち、話に花が咲くのもわかりますが、お仕事もお願いしますよ。今日も笑顔で、頼みますよ。」
「この電車は天満町まで行きますか?」
「君も赤紙が来たのかい?」
「食料も武器も、もう何日も届いていないぞ。」
「どのような命令ですか?」
「戦闘機に乗り、敵の艦隊に体当たりする、神風特別攻撃隊だ!」
「1944年10月、神風特攻隊といわれる作戦で、4500人を越える若者が命を落としました。」
「1945年8月6日」
「これから電車勤務よ。さっきまで防空壕にいたから寝不足・・・。」
「さあ、今日も元気に頼むよ。」
「1945年8月6日午前8時15分、人類史上初めて落とされた原子爆弾。」
「どうだった。」
「みつからんかったよ・・・お母さん。家もめちゃくちゃ・・・」
「そんなことを言ってはいけません。あなたたちは、立派に生きなければならない!」
「電車を走らせるんだ。」
「電車が・・・走っている?」
「うそだろう、あんなすごい爆弾が落とされたばかりなのに。」
「天満町まで行きまーす。お乗りの方はいらっしゃいませんかー?」
「地獄のような状況の中を走る路面電車。当時の人達にどれだけの希望を与えたことでしょう。そして、この実話から、私達が学んだこと。」