2021年9月14日火曜日

教育実習生の研究授業

 教育実習も最後の週となりました。今日の2時間目に、2年1組の算数の授業を校内で公開しました。授業者は教育実習生です。研究授業は、教育実習の総括的な意味合いもあります。

 教育実習生の大学の先生が、この授業を参観するために来校されました。2年1組の児童が、「お世話になっている先生にあいさつに行きなさい」と、教育実習生の背中を押しています。

 実はこの前に直接あいさつを交わしていたのですが、子どもたちのやさしさに後押しされて、本日2回目のあいさつをしました。2年1組児童のやさしさと共に、教育実習生と児童とのよい関係が伝わります。

 さあ、授業が始まりました。「三角形と四角形」という単元の2時間目の学習です。「自分なりの表現や語句を用いて図形の弁別を行い、その理由を考え、文章で表現すること」が授業のゴールとなります。

 はじめに、これまでの学習を振り返りました。児童は、三角形と四角形の定義を学習しています。その中から大事な言葉(キーワード)をみんなで確かめました。「辺」「頂点」という言葉を初めて学習しました。




 次に、「直線」「囲まれた」「辺」「頂点」というキーワードを使って説明することが今日の課題なんだよと話しています。
 今日の授業の山場です。6つの図形の仲間分けをします。その理由を先ほどのキーワードを使って文章化し説明します。

 自分の考えを書いています。みんな真剣です。
 図形の中には三角形でも四角形でもないものがあります。児童は、「頂点がつながっていない」「辺がつながっていない」「頂点が3個ないとだめ」「直線がない」「直線で囲まれていない」など、たくさんの理由を発表しました。今日だけのことではない普段のがんばりが見えてきます。
 授業のまとめでは、今日の課題に戻り、1時間でどんなことがわかったのか、どんなことを学んだのかを児童に問いかけています。「キーワードを使うと説明がしやすいね」とまとめました。


 児童が考えた理由です。
 授業づくりは奥が深いです。「今日の授業は完璧だった」という経験は、教員生活で体験できるでしょうか。「こうすればもっとよくなったはず」「あの時、こんな問いかけをすればよかったのかもしれない」など、反省点が多くなります。その積み重ねが授業づくりであり、児童のためになるのだと私達は信じています。
 また、今日1時間の授業の根底には、先生の学級づくりや児童との人間関係づくり(児童理解)があります。2年1組の担任の先生と児童とのこれまでの関係がとても大事なのです。一人一人の児童が授業の課題を解決しようとがんばる姿に、担任の先生の思いや根気強い指導が見えてきます。
 教育実習は9月17日で終了します。児童も教育実習生も忘れられない4週間となったことでしょう。

 今日の給食は、牛乳・ハムチーズカツバーガー・あさりチャウダー・ミニトマトでした。


  3年1組、6時間目の国語の授業です。授業はじめのあいさつの前に写真を撮りました。このあと、漢字ドリルに残っていた新出漢字の書き順と読み方を確認し、書いて覚えました。前期に学ぶ新出漢字をすべて終えました。がんばりました。

 現在の学習指導要領で各学年に配当されている漢字(いわゆる新出漢字)は3年生で200字、4年生で202字あります。5年生は193字、6年生は191字ですので、3・4年生が一番多いのです。3年生の皆さん、まさに今ががんばりどころです。漢字の成り立ちや部首と関連づける、ユニークな例文で印象づけるなど、自分流の学習方法を確立できるとすばらしいのではないでしょうか。がんばりましょう。